連立の行方:与野党キーマンに聞く/4 細野豪志 民主党幹事長代理
◇徹底議論で「ねじれ」を好機に??民主党幹事長代理・細野豪志(ほその・ごうし)
??参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」をどう受け止めますか。
◆選挙で負けた意味で民主党には非常に厳しい状況だが、マイナスだと思われてきた「ねじれ」
をプラスに変えられる可能性もある。与党は政府を後押
しする立場として国会での議論に消極的
だったが、国会で議論、調整して物事を決めなければならない状況になった。野党も拒否だけして
いると国政が停滞する
ので、双方が動かないといけない状況だ。「熟議」を大事にする新たな政治
文化を作ることができるかもしれない。
??「熟議」というのは何ですか。
◆徹底して議論をし、自分と違う意見に耳を傾ける。そうした議論のプロセスを大事にし、当初自
分が考えた結論と違う結論になっても、それを受け入れるということ。それを与野党双方が許容で
きれば、いろいろな政策で折り合いがつく。
??そのためには何が必要でしょう。
◆二つある。一つは個別の政策をしっかり議論して調整していく現場の力。もう一つは、国会のあ
り方を変えていくエネルギーだ。例えば、会期を区切
られているため日程闘争ばかりする国会の
あり方を変えたり、場合によっては党議拘束を緩めて自由投票を認めたりする仕組み作りが必要
だ。
??子ども手当など選挙の争点となった政策には野党も厳しく対応せざるを得ないのではない
ですか。
◆マニフェストの実現には最大限努力すべきだが、国会で法律が通らないと予算の執行もでき
ないのも現実。その中で折り合いをつけるプロセスを国民
にみてもらうことが必要だ。例えば「民主
党は子ども手当について元々こう考えていたが、他党の考え方も含めてこのような結果になった」
という途中のプロセ
スも含めて国民にしっかり説明し、理解を求める姿勢が大事だと思う。
??自民党の河野太郎幹事長代理も「ねじれ国会」を歓迎しています。野党への、または野党か
らの呼びかけをどう考えますか。
◆民主党は9月に新しい体制になるので、新体制の下で党としてしっかり受け止めていくことが大
事だ。ただ、国会の慣習に慣れ切った人には変える発
想が出てこないし、国会の仕組みをまだ分
かっていない人にも変えるプロセスが分からない面がある。そういう意味では、我々のような議員
生活10年前後の人
間が、党内でも党派を超えても、いろいろな意見交換をする部分があってい
い。
??安定政権実現のために連立を組むことは考えないのですね。
◆基本的には連立ではない政策の動かし方を模索すべきだ。参院で3年に1回、61議席(改選議席の過半数)を取るのは大変なことだから、今後は常 に「ねじれ」を前提に考える必要がある。
数が足りないから必ず連立するとなると、日本の政治は常に連立の組み替えを前提に動く。それ
は政治にとって良いこ とではない。選挙結果を受けて各政党がきちっと政策を実現していくのが基
本だ。【聞き手・念佛明奈】
新聞記事はこちら↓
20100814-184025.pdf
